【完結・全話感想5000字】【SWドラマ】80年代の空気とテーマパーク小ネタの宝庫/スケルトン・クルー

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この記事はネタバレを含みます。

ドラマ「スケルトン・クルー」

2024年12月3日(火)配信開始。初週は1話と2話を同時公開。この記事では各週リアルタイムで感想を書いています。

1話「ホントの冒険ができるかも」(48分)

ん????????本編入る前からいきなりRXドロイドの姿が見える???????うれしいー!!!!!!!!!ついにRXドロイドが「スターウォーズの顔」になったわけです。ディズニープラスドラマみんなRXドロイド出すの好きだね。映画に比べて制約が少ないのか、それともアイツがやるならこっちだってなのかは知らないけどすごくありがたい流れです。いいぞもっとやれ。

1話のストーリーは本当に導入・種まきフェーズという感じで、必要性は理解しつつも単体で面白い部分はあまりなかったかな…。SWドラマなんで毎回エンジンかかるの遅いんだろう。申し訳ないが後半はずっと「早く宇宙行って…」って思いながら見てた。ちゃんと1話の最後に宇宙に飛び出してくれてよかった。これで2話まで引っ張られたらきつかったと思う。

RXドロイドの輸送バスのところでおなじみのチャイムっぽいものが流れたのはよかった。余談ですが、やっぱりRXドロイドはあのひょっとこみたいな口の方がお茶目で良いような。DJ-R3Xの口はちょっといかつすぎるので。

2話「バリアを越えてはるか遠くへ」(31分)

ここへきて突然ディズニーランド要素をガンガン投入してくるスケルトンクルー。スターウォーズを見ていたはずが突然実写版カリブの海賊が始まる。しかもちょっとににおわせるとかのレベルではなく直球でやる。ご親切に口笛も入れる。なんでもありすぎるwwww

予告編でキャプテンEOのファズボールが出てくるのは知っていたので多少は小ネタを入れてくるのかなと思っていたら、想定よりもかなり濃いものをお出しされて驚きました。今回登場したドロイド「SM-33」もピーターパンの「スミー」からきているなど、「ディズニー傘下のスターウォーズドラマ」としてある意味やりたい放題していて楽しいです。

それにしてもこの作品、平日の夕方18:30くらいに地上波で流して子供たちに見てもらいたいやつですね。子供たちには若干クラシカルすぎる気もしますが。

2024.12.12追記 言ってるそばからこれですよ!

 

3話「航行に問題のあるとても面白い星」(39分)

原題: Very Interesting, as an Astrogation Problem。InterestingはProblemにかかっているはずなのでなんかニュアンス変わっていませんか?ストーリー全体の内容としては邦題でも違和感ないので分かりやすさ優先で調整かけたのかな。

スペースポートや宇宙船あるところにスタースピーダーあり!ということで今作でもめでたくスタースピーダーが登場してくれました。これはガチでスターツアーズ・スケルトンクルールート来るかもしれない。舞浜のトゥモローランドだと質感的にアソーカ、アンドールートよりこっちなんだよなー。

なぜか舞浜だけアップデートが後回しにされたことがフラグなのかどうか、来年4月のアップデートが気になるところです。ちなみにまだ「アップデートする」と公表されただけで、どういう内容なのかは未発表です。

3話のストーリー的にはいよいよジュード・ロウが本格登場してかなりまとまりが出たなと思いました。作品の対象年齢もあって、まあ最悪な裏切り方はしないだろうと安心して見られるのが地味に精神衛生上よいです。

小ネタとしては「You try that, you'll be recaptured and back into the brig before you can say "parsec"」のセリフが楽しい。前回2話でディズニー海賊がらみのパロディをさんざんやって、「パーレイ(parley)※パイレーツオブカリビアンでキーラナイトレイが連呼しているやつ。船長との交渉を強制的に求める的な役割のフレーズ」を出さなかったのがひっかかっていたんだけど、まさかのここで回収されましたw この銀河ではパーレイのかわりにパーセクって言えばいいんだな。

4話「アト・アティンは記憶にねえ」(38分)

どっちかというと「アト・アティンは記憶にNEEEEEEEEEEE!!!!!」みたいなノリだった。エピソードタイトルはちょっとお上品ですね。

3話まで見た時点では、この作品の方向性を計りかねる部分がありました。子供向けのスターウォーズををやりたいのか、「あの頃子供だった大人たち」に向けた作品を作りたいのか良くわかんないなと思ったんです。ずっとテーマパークとか過去SWの小ネタばかりやるしさ…w

そうした中での4話。このエピソードはかなり明快に「今まさに子供時代を生きている子供たち」向けのストーリーになっていてすごく良かった。自分たちが過去いた場所によく似たディストピアが出てくるとかSFあるあるも良いところですが、子供たちにとってのそういう物語の入り口として、とても楽しいお話だったなと感じました。

逆に言うとやっぱりこの作品ディズニープラス向きじゃないよなあ…。子供たちがこの作品に出合うルートが限られすぎている。噂では視聴数が伸び悩んでいるようで、ちょっと心配です。そりゃスケルトンクルー年齢の子たちは自分でディズニープラス契約しないから…。EP1のときみたいにコロコロコミックで漫画を載せるとかがいいんじゃない(適当)

余談:通学バス廃墟のRXドロイドがゾンビ化して襲ってくるのかと思ったらそんなおいしいシーンはなかったw

5話「お前たちは海賊を分かってない」(45分)

スケルトンクルー「貸せ!ファンタジースプリングスホテルはこうやるんだよ!!!!」

今週のエピソードの舞台はリゾート地のラグジュアリーホテル。求めている海賊の隠れ家のある山がまさかのリゾート地に変貌、ということらしいです。再開発にもほどがある。面白いのはこのホテルの外観で、中央からドカンと湧き出る水!優美な曲線!…と、あまりにもアルティメット・ファンタジースプリングスホテルという感じの佇まいで爆笑しました。14:50頃だけでも見てほしいw

このホテルのフロント係役の演技もすごい。"丁寧だけど仕事で義務的にやってる作り笑顔"を絶妙に表現していてくせになる。

後半はずっとインディ&グーニーズ〜ハリポタを添えて〜みたいな展開でした。児童書を読んでいるようで楽しかった。

6話「また友達がいなくなる」(33分)

お正月らしい(?)蟹エピソード。ガッシャンガッシャン動く蟹のビジュアルインパクトで運気も上がりそう。

前半の子供たちがペアで分かれて行動するシーンは、成長につながる大事なステップではあるものの、先週のドキドキアドベンチャーな回の後だとちょっと流れが悪く感じてしまう。このエピソードに限らず、ジュードロウが一緒にいるときはストーリーも画面もなんかピシっとするので、そことの落差を感じてしまうのかもしれない。

ジュードロウ演じるジョッドといえば、度胸があるホラ吹き、というところで大体キャラが固定されてきた感があるのですが、これってファーンのキャラ設定とも一致しているので、もしかしたらI am your father展開来るか…?と若干楽しみにしています。今のところファーンの父親枠空いてるし。

後半のオニックスシンダー脱出シーンはめちゃくちゃカッコよかった。ありがとうブライスダラスハワード。押すなよ絶対押すなよボタンがこうなるとは。Onyx Cinderの名前の通り、シンデレラのような華麗な変身でした。それはそうとクリスマスにOnyx Cinderのレゴセット買った海外組の困惑ツイートを見てしまい、なんとも言えない気持ちに。

7話「あたしたち絶対怒られる」(36分)

いよいよラストスパートという感じのエピソード。

スターウォーズ名物(?)、貴重品バケツリレーを担当する保護者たち。本来なら知能を活かして子供たちを救出するタイプのキャラなんだろうけど、まあそういうお約束なんで体力勝負をしてもらいましょう。追ってくるのがダースベイダーじゃなくてよかったね。

それはそうとキャプテンブルータスがいきなり退場してびっくりです。キッズ路線だからそういうのはないのかと思っていたよ…。かわいいフサフサ獣キャラで子供たちに好かれそうなのに。エンドロールにはニコニコ登場するパターンに期待。

ところで今週もオニックスシンダーがかっこいい。あの直線的な外観…銀色に輝く船体…と思ったところでああこれデロリアンへの憧れが呼び起されているんだなと気づきました。稲妻っぽい電撃を避けながら飛んでいるシーンとかは特にそれっぽかった。80年代SF映画のエッセンスをいろいろ取り入れている本作なので、もしかしたらデザインの参考要素に入っているのかも。

そしてやっとアトアティンへの帰還。オニックスシンダーがアトアティンに近づいてきたときの柔らかい光が、1話のアトアティンのシーンでの光とそっくりで印象的でした。戻ってきた感がすごい。と思っているうちにSM-33もやられた。すごいスピードで話が進むぞ。

アトアティン金庫はなんかちょっとAmazon倉庫みたいな雰囲気で思ってたのと違いました。それにしてもジョッドが金貨を前にした時の表情すごいな。これ絶対来年のアグリーセーターでネタにされると思うw

来週はとにかく綺麗に着地してほしいな!

8話「本当の正義の味方」(40分)

完結〜!!!!!最終話の楽しさが予想以上で本当に満足です!!じんわりとした温かみもありつつ、カラッとした明るさがあるストーリー!こういうSFだーいすき!

全8話を通して、製作陣の「子供の頃に見たSFのこういうところが好きだった!」っていうメッセージを感じるつくりで、毎週わかるわかると頷きながら見ていました。

近年は「ジェダイは腐敗している…!」的なノリの作品が多かっただけに、ジェダイカッコいい!憧れちゃうな!という後味を感じながら終われたのが個人的にすごく嬉しいです。

バイクチェイスのシーンもベタな感じで、それがまた良かった。海賊たちも絵に描いたようなヒャッハーぷりで潔くて笑いました。これ演じてる方も撮ってる方も楽しいだろうなwww廊下をバイクで疾走するのとかもロマンがある〜!!!我らがRXドロイドはまた爆破されていました。ドラマだと結構な確率で爆破されるRXドロイド。愛されてるね(?)

そしてやっぱりジュードロウ。ジェダイみたいな海賊みたいな。保護者みたいな、敵みたいな。そんな絶妙なバランスのキャラクターを完璧にやり切ったジュードロウはすごい。バリアが消えた瞬間、明るく照らされるジョッドの表情は本作MVPだと思います。出演してくれてありがとう感謝永遠に〜!

ジョッドが最後子供たちを殺そうとはしなかったのは、やっぱり牢屋から出る手助けをしてくれた恩義を感じているからなんでしょうか。根は義理堅いヤツっぽいしな。同年代の気の合う友達とかいたら普通に真っ当な道に戻れそう。キャシアンくんとかどう???

ところで、「ディズニー」であることを連想させる演出が多かったスケルトンクルー(アトラクション要素や、SM-33、ねずみetc.)。ストーリーの閉じ方も「アトアティンでのタブレット端末を画面に映し、タイトル画面が消えて(閉じられて)終了」と往年のディズニー映画の本が閉じるエンディングをなぞっていて、遊び心にニヤリとしましたw最後の最後まで楽しませてくれてありがとう。